助産師暦4年の嫁さんが、性教育の講演を母校に頼まれ、突然200人の前に立つことになった話

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こんにちは。カラベアです。

今日は最近の嬉しかった出来事を話したいと思います。

 

 

 

カラベアの嫁さんは助産師です。

 

昔聞いたことがあるのですが、助産師になりたいと思ったきっかけは小学生の頃にお産を経験した叔母さんの話を聞いたことだそうです。

 

その叔母さんは、お産の時に助産師さんに凄く良くしてもらったそうで、助産師さんがいてくれて心強くまるで天使のような存在だったと教えてもらったのだとか。

 

そして自分もそんな助産師さんになりたいという憧れから、大学の看護学科に入り辛い資格勉強や実習の数々をこなし、念願の助産師となりました。

 

現在は鹿児島市の産婦人科で、天使のように優しく、そして時に戦士のようにたくましく助産師としてバリバリと働いています。

 

人の命に関わる大きな責任があり、夜勤で生活リズムも変則的という大変な仕事の中でも、助産師という仕事に強い責任と誇りをもって毎日頑張っている嫁さんに、カラベアは頭が下がります。

 

 

さかのぼること2年前、嫁さんは高校時代の友人と母校に遊びに行きました。久しぶりに訪れた思い出深い校舎を歩きながら、お世話になった先生たちと楽しい話で盛り上がり、とても良い時間だったようです。

 

その時に、嫁さんが今は助産師として働いている話になりました。その学校では毎年、女生徒を対象とした性教育の講演があるそうで、せっかくなら母校出身の嫁さんにいつかお願いするかもなんて流れになったとか。

 

嫁さん自身も大学生の頃から、ボランティアサークルで性教育の活動をしていた経験もあったので、まぁ大丈夫だろうと二つ返事で「いいですよー」と答えてしまったそう。

 

 

 

それから2年が過ぎ、そんな出来事があったことも忘れかけていた頃。嫁さんに母校の先生から連絡が来ました。

 

「以前、話した性教育の講演の件お願いできませんか?」

 

 まさか、本当に自分のところにそんな話が来るとは思っていなかった嫁さん。やってみたいという気持ちがありつつも、本当に自分なんかが講演してもいいのだろうかと不安と緊張が頭をよぎります。

 

ひとまず、詳しく話をしたいということで後日また母校に訪問することになりました。

 

 

 そこでの話では、先生たちは毎年こういう講演の講師選びに困っているのだとか。とくにこの時期、学校としては年度が始まってから最初の講演です。新年度を迎えた学年主任の先生の最初の大きな仕事のような感じで心配の種なんだそうです。

 

時には講演時間がだいぶ余ってしまったり、話が盛り上がらずに居眠りする生徒が出てしまうこともあるので、学校側も講師選びに慎重になっているようです。

 

今回も前年度と同じ講師の方にお願いできるのか、また別の講師を探さないといけないのか、学校の先生方も悩んでいました。

 

そんなとき、以前の嫁さんが母校に遊びに行った際の話を覚えていた先生がいて、嫁さんの方に講演依頼がやってきたのです。

 

 

なんだか少しハードルの高い話を聞いてしまった嫁さん。その場ですぐに了承することはできず、一度話を持ち帰り考えることにしました。

 

そして、義理の両親、出身大学の性教育の先生などにも相談しながら、助産師としての自分の経験をお話できる良い機会なのだからと最終的に講演依頼を受けることに決めました。

 

 あらためて講演依頼を受けることを母校に伝える電話をしたとき、嫁さんは本当に自分がやってもいいのかと正直に不安を伝えました。そのとき担当の先生から、嫁さんの出来る範囲で構いませんので是非お願いしますという言葉をいただいて頑張ろうと決意が固くなったそうです。

 

 

それから、講演までは約2ヶ月の時間がありました。1時間弱の講演内容を考える日々の始まりです。日中仕事をして帰って家事もこなしながら、空いた時間にPCで講演資料や話の内容を考えている嫁さんの姿を何度も見ました。

 

病院のシフト勤務のため不規則な休日ですが、そんな貴重な時間も大学の先生に講演内容のアドバイスをもらいに行ったり、母校に打ち合わせに行ったり頑張っていました。

 

カラベアもこのブログを始めるため、いろいろ調べたり準備したりしていたので、寝るまでの時間、お互いそれぞれのPCに向かいながら、頑張る嫁さんの姿を印象深く覚えています。

 

カラベア家では夕食を食べ終わって時間があるとき、日頃の運動不足のため散歩に出るのですが、その時も講演の内容を暗唱しながら歩いていました。カラベアが協力できるのは聞き役をやったり、励ましの声をかけたりとほんのわずかなことでした。

 

 

そんな地道な準備を積み重ね、先日、嫁さんが母校で性教育の講演を行ってきたのです。講演は学校の授業の一環なので平日行われます。そのため残念ながらカラベアは直接講演を見ることはできませんでした。

 

帰宅後、どうだったか嫁さんに尋ねます。

 

結果は大好評だったそうです。

 

例年この母校の性教育の講演を見に来て、ハッキリと物を言う辛口評価も珍しくない外部の先生がいるのですが、その外部の先生も今年は凄く良かったと褒めてくれたとのこと。まだまだ経験が足りないところはあるけれど、実力のある先生からノウハウを学べば有名な講演家になれるかもとまで言ってもらえたそうです。

 

 

講演の時の様子も教えてもらいました。

 

講演会場は、学校の体育館までは広くはなく、講堂や大講義室というような壇上付きの広めの場所でした。いざ200人規模の女生徒、先生の方々を目の前にすると緊張で顔もこわばります。

 

壇上に上がるよりは目線を同じにしたいということで、下に降りたまま大きなスクリーンに写し出された資料を説明していくことにしました。

 

はじめは緊張で口唇がプルプルしましたが、いざ内容に入ればしっかり説明しないとと気持ちが落ち着き、不思議と200人を前にしても堂々と話ができたそうです。日頃から命の誕生の現場に関わる助産師の嫁さんですから、精神的な強さも磨かれているのかもしれませんね。

 

 

学校の先生から特に良かった部分として言われたことは、嫁さんが助産師の仕事をしながら気をつけていることでした。それは赤ちゃんが生まれて、ご家族にその赤ちゃんの顔を抱きかかえてよく見せてあげるときにかける言葉についてです。

 

嫁さんは、その言葉をかけるとき「元気な男の子ですね」「元気な女の子ですね」という言葉は選ばず、「元気な赤ちゃんですね」という言葉かけをしているそうです。

 

 

最近LGBTという言葉もよく耳にします。その子の性別や生き方はその子自身が決めるものだから、自分はその子自身の気持ちを尊重したいという想いから、そんな風に言葉かけをしているそうです。

 

きっとそんな嫁さん自身の助産師としての仕事に対する熱意と患者さんや赤ちゃんへの想いが、講演を通して聞いている人たちに伝わったから、今回の講演が好評いただけたんでしょうね。

 

学校側から、同じ生徒たちが学年が変わってもまた新しい学びがあるように別のテーマに変えて、ぜひ来年も講演をやって欲しいと言っていただいたようです。来年のことがどうなるかは分かりませんが、また嫁さんが講演依頼を受けることがあれば、カラベアも微力ながらサポートしたいと思います。

 

 

そして最後にもうひとつ、無事に講演を終えお褒めの言葉までいただきウキウキで帰宅した嫁さんですが、普段着慣れないスーツのパンツのチャックが開いたままだったそうです。

 

家から出て戻るまで一度もトイレに行っていません。どうやらチャック全開で講演をやり遂げてきたようです。さすがの嫁さん。最後にちゃんと落ちまでつけてくれて、ブログにも優しい天使のような存在ですね!

 

嫁さん、お疲れ様。講演が成功してほんと良かったね。

 

 

 

さて大きなイベントを終えたその後の嫁さんですが、講演の日とその翌日の仕事は休みです。頑張ったご褒美に職場の同僚と、朝6時半からホテルの朝食バイキングを食べまくってくるそうです(笑)

 

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今回のお話は、嫁さんが性教育の講演をしてきたというお話でした。また皆さんが楽しんでいただけるような記事を更新していきますね。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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