子どもの頃、「歯の衛生週間」って言葉を聞きませんでしか?
6月4日は「6(む)4(し)」の語呂あわせから、「むし歯予防デー(むし歯の日)」とされています。このむし歯予防デーである6月4日からの1週間が「歯の衛生週間」です。
たまたま学校など教育現場での歯磨き指導について検索していたところ、この「歯の衛生週間」という名前が、「歯と口の健康週間」に変わっていることに気がつきました。どうやら2013年(平成25年)からのようです。
どうして名前が変わったのか、簡単に調べてみましたので皆さんにも紹介したいと思います。
こんにちは。カラベアです。
最近雨の日が多くなっており、そろそろ梅雨に入るのでしょうか。
雨の日って濡れるし外出するのがイヤーな感じですよね。カラベアは朝の出勤が嫌になり、嫁さんは洗濯物が乾かずにどんどん溜まっていくとグチっている。カラベア家はそんな毎日を送っています。(笑)
皆さんは学校などで「歯の衛生週間」というものがあったことを覚えていますか?
思い返してみると、口の中で歯を壊そうとする「むし歯菌」の絵を描いたり、廊下や教室の後ろに「歯磨きをしよう」の絵と標語を載せたポスターを貼ったりした記憶があります。
歯科衛生士さんが来て、「むし歯の授業」や「ブラッシングの指導」をしてもらったこともあったかと。(もしかすると歯科衛生士学校の生徒さんだったかな?)
「歯の衛生週間」ってカラベアにとっては、学校で行われる「○○強化週間」のような感覚でした。
しかし、よく考えてみると歯科技工士になってからは、毎年この時期になると歯科団体が主催するイベントや広報活動が活発に行われているのを目にするのです。
こういったイベントにカラベアも何度も参加したことがある関わらず、「歯の衛生週間」の目的についてあまり考えたこともなく、いつの間にか「歯と口の健康週間」になっていることにも全く気づいていませんでした・・・。
アンテナが低くてお恥ずかしい限りです。(汗)
そんな自戒の意味も込めて、今回は「歯の衛生週間」あらため「歯と口の健康週間」について紹介させていただきます。それでは早速いきましょう!
歯と口の健康週間とは?
厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が実施している週間です。6月4日の「むし歯予防デー」からの1週間(6月4日~10日)の期間中、歯と口の健康に関する知識を広く知ってもらい、歯科に関わる病気の予防のための習慣を身に着けてもらうためのPR活動が行われます。
歯と口の健康に関する知識の普及啓発、歯科に関する病気の早期発見や早期治療の促進、歯の健康寿命を延ばし国民の健康の保持増進が主な目的となっています。
具体的には、歯科診療施設でのむし歯予防の啓発ポスターの掲示と関係方面への配布、新聞やTVでの広告、研究発表会などが行われているようですね。
歯と口の健康週間の歴史
はじまりは1928年に日本歯科医師会が6月4日に「むし歯予防デー」を実施したことがきっかけです。細かい年代は省略させていただきますが、時代とその目的に合わせて名前が何度か変わってきた歴史があります。
「むし歯予防デー」→「護歯日」→「健民ムシ歯予防運動」→「一時期中止(1943~1947)」→「口腔衛生週間(1949)」→「口腔衛生強調運動」→「口腔衛生週間」→「歯の衛生週間(1958)」→「歯と口の健康週刊(2013)」
戦争などの問題が関わっているのか詳しいことは分かりませんが、一度中止になった過去もあったのですね。カラベアにとって馴染みの深い「歯の衛生週間」は最も長く約50年もの間、名称として使われてきたようです。
歯と口の健康習慣に名前が変わった理由
約50年もの間、使われてきた名前が変更になった理由には、歯と口の健康と様々な病気との関連が指摘され、健康寿命とも密接に関わることが明らかになってきたことが大きいようです。
歯と口の健康と病気の関連では、歯周病と糖尿病との関連、歯周病と誤嚥性肺炎の関連、また心疾患、動脈硬化などの関連が研究でいわれています。
歯の衛生週間という「むし歯」や「入れ歯」といった歯の問題のみイメージされる名称よりも、もっと広い意味で口腔内とその周りの健康に目を向けてもらえる名称が必要になったのですね。
歯と口の健康週間のイベント
この歯と口の健康週間の期間中は、全国各地で様々な歯科に関連するイベントが開催されているのですが、皆さんが楽しめるイベントもあるようです。
工夫を凝らした様々なイベントが企画されていましたので、過去のイベント内容をいくつか紹介しておきますね。
歯科クイズ
キャラクターショー
紙芝居やダンスショー
歯に良い料理の試食会
石膏の手型模型づくり
歯と口の健康診断や相談
発育歯科検診
歯並び相談
ちなみにカラベア在住の鹿児島市では、例年山形屋というデパートで、歯と口の健康週間のイベントが実施されています。歯科技工士のエリアでは、子どもの手型の石膏模型づくり体験が多いですね。他のエリアでも、いろんな歯科関係者や学生さんがスタッフとして、たくさんのお子さんたちと楽しそうに触れ合っていますよ。
皆さんもお近くの歯と口の健康週間のイベントを調べて遊びに行って見ませんか?一年に一度、ご自分やご家族の歯と口の健康について考えるよい機会になると思います。梅雨のムシムシとした季節に負けず一緒に楽しみましょう!
今回のお話はいかがだったでしょうか?また皆さんに興味を持っていただける記事を更新していきますね。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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